言語学は <人間・言語・科学>
人間言語を対象とする科学的研究。
実用を目的とする語学とは異なり、言語そのものの解明を目的とする。
よく誤解されるが、言語学は、古い時代の言語とか語源だけを扱うわけではなく、過去、現在をともに対象とする。
直接に観察できる現代の言語を対象とするほうがむしろ研究上有利であり、言語の本質に迫りやすい。
諸言語を広く見渡して研究する一般言語学と、個々の言語を研究する個別言語学とがあり、国語学も個別言語学の一つである。
言語についての考察は、すでに紀元前5世紀のギリシア時代にみられる。
そのころ、文法記述も行われたが、主流は古典主義的な文献学であった。
また、語とそのさす事物との関係が自然的なものであるか、単に慣習によるものであるかという論争が長い間続けられたりした。
前4世紀にインドのパーニニが書いた優れた『サンスクリット文法』は、その記述の網羅性・一貫性・簡潔さの点で、現代に至るまで類をみないといわれる。
また、1660年にフランスで出された『ポール・ロアイヤル文法』は優れた普遍文法の試みであったが、その後の発展がみられなかった。
現代になって、N・チョムスキーによって創始された生成文法は、言語の普遍性を求める点で「ポール・ロアイヤル文法」につながるものである。
中世のラテン語優勢の時代を経て、ルネサンスを過ぎるころ、ヨーロッパ以外の地域の言語にも注意が向けられ始め、18世紀にインドの古語サンスクリットの存在が気づかれた。
サンスクリットとギリシア語・ラテン語との類似性に驚いたヨーロッパの言語学者たちは、やがて19世紀に至って、印欧語比較言語学の確立に向かう。
インドからヨーロッパにかけて分布する諸言語が、いまは消えて記録にも残されていないある言語を共通の源として、分岐してできたものではないかという洞察がその発端であった。
19世紀の言語学は、ほとんど言語の歴史的研究である比較言語学に限られ、言語学すなわち歴史言語学という風潮があった。
20世紀になって、スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールが出て、言語研究には、歴史的変化を扱う通時的方法と、ある一時期の状態を扱う共時的方法の別があることを説き、各時代の共時的研究があって初めて通時的研究が成り立つという意味で、共時的研究のほうが優先することを唱え、ここに近代的な意味での言語学が発展の途についた。
ソシュールの唱える共時態のなかには、言語が構造体をなしているという重要な概念が含まれており、これが近代言語学の飛躍的な発達を可能にした。
実用を目的とする語学とは異なり、言語そのものの解明を目的とする。
よく誤解されるが、言語学は、古い時代の言語とか語源だけを扱うわけではなく、過去、現在をともに対象とする。
直接に観察できる現代の言語を対象とするほうがむしろ研究上有利であり、言語の本質に迫りやすい。
諸言語を広く見渡して研究する一般言語学と、個々の言語を研究する個別言語学とがあり、国語学も個別言語学の一つである。
言語についての考察は、すでに紀元前5世紀のギリシア時代にみられる。
そのころ、文法記述も行われたが、主流は古典主義的な文献学であった。
また、語とそのさす事物との関係が自然的なものであるか、単に慣習によるものであるかという論争が長い間続けられたりした。
前4世紀にインドのパーニニが書いた優れた『サンスクリット文法』は、その記述の網羅性・一貫性・簡潔さの点で、現代に至るまで類をみないといわれる。
また、1660年にフランスで出された『ポール・ロアイヤル文法』は優れた普遍文法の試みであったが、その後の発展がみられなかった。
現代になって、N・チョムスキーによって創始された生成文法は、言語の普遍性を求める点で「ポール・ロアイヤル文法」につながるものである。
中世のラテン語優勢の時代を経て、ルネサンスを過ぎるころ、ヨーロッパ以外の地域の言語にも注意が向けられ始め、18世紀にインドの古語サンスクリットの存在が気づかれた。
サンスクリットとギリシア語・ラテン語との類似性に驚いたヨーロッパの言語学者たちは、やがて19世紀に至って、印欧語比較言語学の確立に向かう。
インドからヨーロッパにかけて分布する諸言語が、いまは消えて記録にも残されていないある言語を共通の源として、分岐してできたものではないかという洞察がその発端であった。
19世紀の言語学は、ほとんど言語の歴史的研究である比較言語学に限られ、言語学すなわち歴史言語学という風潮があった。
20世紀になって、スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールが出て、言語研究には、歴史的変化を扱う通時的方法と、ある一時期の状態を扱う共時的方法の別があることを説き、各時代の共時的研究があって初めて通時的研究が成り立つという意味で、共時的研究のほうが優先することを唱え、ここに近代的な意味での言語学が発展の途についた。
ソシュールの唱える共時態のなかには、言語が構造体をなしているという重要な概念が含まれており、これが近代言語学の飛躍的な発達を可能にした。
update:2010年02月23日
